ホメオパシー レメディー 取り扱い方・飲み方

由井寅子著「ホメオパシー in Japan」より

●レメディーの取り扱いについて 

 レメディーは、舌下(舌の下)に入れて溶けるのを待ちます。通常、レメディーを 摂る20分前後は口の中に何も入れないよう指示されます。ですが、レメディーを 摂る20分前後に飲食をするとレメディーの効果がなくなるということはありません。 時間に余裕のないときは、飲食前後20分以内でも構いませんので、レメディーを 摂って下さい。 ただしコーヒーや香りの強いもの(ミントが含まれている歯磨き粉等)は、 レメディーに影響を与えることがありますので、レメディーを摂る前後20分ほどは 避けるようにしてください。メンソール、ユーカリ、樟脳、ティーツリーオイル などの香りの強い場所はレメディーの保管に向いていません。

 ◇気温 

凍ったり、60℃以上になるとレメディーの持っている情報は失われてしまうことが 知られています。なるべく0~40℃の冷暗所に保管してください。(冷凍庫内はNG) 高温になる車の中にも置きっぱなしにしない方が良いでしょう。 

◇電磁波 

電磁波はレメディーに影響を与える可能性があると考えられていますが、あまり 神経質になる必要はありません。ただし、直射日光は避けるようにしてください。 電磁波の出ているところ(冷蔵庫の中・テレビやPCの上など)にはなるべく 置かないようにし、携帯電話と一緒に持ち運ぶ時はなるべく離すようにして下さい。 X線の照射を受ける場合は、アルミ箔などで覆うとよいでしょう。 

◇香り 

強い香りは、レメディーに影響を与えると言われています。レメディーを取り出す 時は、強い香りのする香水や精油などのない場所で行ってください。また保管場所 もあまり香りの強くない所にしてください。特にティーツリー、ペパーミント、 ユーカリ類は、レメディーに影響を与える場合があります。 


●レメディーはいつ摂るのが良いですか? 

急性の場合を除き、一般的に夜寝る前に摂るよう指示されます。しかし特に夜で なければならないということではありません。レメディーを摂ると眠くなる場合も ありますので、車の運転前は避けた方が良いでしょう。もしある時間帯になると 不調になるという傾向がある場合、その時間帯にレメディーを摂った方が良い ことはありますが、あまり神経質になる必要はありません。 

◇事故やけがをした時であれば、早ければ早いほど良いと言えます。 

例)頭を強く打った⇒すぐにArnicaを摂る   

  捻挫をした⇒すぐにRutaを摂る 

◇急性の症状の場合も、できるだけ早く適切なレメディーで対応した方が良い でしょう。そしてその後リピートする必要がある場合は、適当な間隔(例 1、4、 6、12時間毎、毎日など)をおいて繰り返します。 

例)何となく風邪をひきそうな感じがする⇒その場でAconiteを摂る

  子どもの耳から膿が出て痛がっている⇒その場でPulsatillaを摂る      

  数時間後にもう1粒摂る 

◇慢性的な症状の場合は急ぐ必要がありませんので、時間帯を決めて何日間か リピートするのが良いでしょう。 

例)慢性的な蓄膿の症状を持っている ⇒夜寝る前にKali-bich1粒を1週間繰り返す  


●レメディーを一度に2粒摂ると、どうなりますか? 

レメディーは薬と違い、2粒摂ると量が2倍になり、効果が2倍になるということは ありません。もしも子どもがあやまって1ビン一気に飲んでしまったとしても、特に 問題はありません。 


●繰り返す(リピート)回数は何回が良いですか?  

リピートする回数は、症状や人によってさまざです。また使用するポーテンシー によっても異なります。 基本的にレメディーを1粒摂って症状が好転したらそれ以上摂る必要はありません。 慢性的な症状に対処する場合は、ある程度リピートするのが普通です。それは 繰り返しバイタルフォースを揺さぶらないと、なかなかバイタルフォースが 活性化しないという現代人の特徴があるからです。 ホメオパシーは、1種類のレメディーを1回だけ投与し、リピートしないのが 普通ですが、複雑な心身を持つ私たち現代人にはこの方法は適していません。 特に急性の場合は、症状に変化が見られなければ、色々とレメディーを変えて 様子を見る必要があります。 以下に目安を挙げますがあくまでも参考例です。慢性的な症状については 専門のホメオパスに相談することをお勧めします。


 ◇一刻を争う急性症状 

例)大ケガをして血がドクドク流れている。救急車を待っている状況。 

  1~5分毎に、ある程度落ち着くまでリピート(Ars-albなど) 

◇突発的な急性症状 

例)突然腹痛が起こり下痢や嘔吐をした。 

  10~30分毎に、ある程度落ち着くまでリピート(Ars-albなど)  

◇突然の急性の症状  

例)耳が痛いと言って子どもが泣き叫ぶ。 

  30~1時間毎に、落ち着くまでリピート(Pulsatilla、Chamomilla、Hep-sulphなど) 

  その後、耳の炎症が治まるまで、必要なら1日2回ほど摂る。 

◇通常の急性の症状 

1日2~3回で3日間ほどリピート (その前に症状が改善したらストップ) 

◇慢性的な症状 

1日1粒で5~10日間リピート 慢性的な症状が治癒する場合、一旦疑似的悪化が生じることがあり、場合によっては そのケアをする必要も出てきます。急性の症状が出てきた、症状が変化した、などの 場合は、その症状に合ったレメディーで対処する必要があります。 


ホメオパシー  センター  石川金沢

体の不調を抱える方、不安に苛まれている方、生きにくさを感じる方に、ホメオパシー療法は最適です。石川金沢センターにぜひご相談ください。